冬に落ちるメダカは“選別”でもある。生き残った親は次世代の宝になる!


冬の今の時期、きちんと管理しているのにメダカが落ちてしまう。これは飼育している人ほど胸が痛い出来事です。秋に冬に向けた準備をし、餌も控えている、氷対策もしている。それでも朝、そっと落ちている個体が出てしまう――。
ですが、ここで知っておくと気持ちが少し楽になる考え方があります。

それは冬の淘汰(とうた)は、ある意味で自然な“選別”にもなるということです。

冬はメダカにとって「実力が出る季節」

夏のメダカは元気で、多少弱い個体でも勢いで泳げてしまいます。エサも食べるし、水温も高く、代謝も上がるので「なんとなく調子が良さそう」に見えます。
しかし冬は真逆です。水温が下がるとメダカは体力を温存し、ほぼ動かず、食べず、耐える生活になります。つまり冬は、ごまかしが効かない季節です。

この時期に残る個体は、言い換えると

  • 寒さに耐えられる
  • 体力の底力がある
  • 病気に負けにくい
  • 水質の揺れにも耐性がある
    そういった“丈夫さ”を持っている可能性が高いです。

どれだけ丁寧でも、落ちる個体は出る

初心者の頃は「落ちた=自分のせい」と思いがちです。もちろん明らかな事故(餌の与えすぎ、凍結、急な全換水など)が原因の場合もあります。そういう場合は次に活かしましょう。
でも、ちゃんと管理している環境でも落ちる個体は出ます。なぜならメダカにも個体差があり、夏に頑張りすぎて消耗した個体、もともと体が弱い個体、内臓が弱い個体などが必ず混ざっているからです。

特に秋まで産卵を頑張った親魚は、表面上元気でも体の中は消耗していることがあります。冬を越せずに落ちるのは「環境が悪い」よりも、寿命や体力差として起こる淘汰である場合も多いです。

生き残った親は「強い血」を残せる

ここからが大事なポイントです。
冬を乗り越えた親魚は、春になって暖かくなると一気に動き出し、産卵も安定しやすい傾向があります。さらに、そういう親同士から生まれた子は、飼育していて「強いな」と感じることが少なくありません。

もちろん、メダカの丈夫さは血統だけで決まるものではなく、育て方・環境でも大きく変わります。ですがそれでも、冬を越した親を種親にすることは、結果的に
「自分の環境に合った強い系統」を作っていく近道になります。

冬の死を“無駄”にしない考え方

冬に落ちた数だけ、気持ちは沈みます。でも「全部失敗」と捉える必要はありません!!
むしろ冬を越した個体を大切に育てることで、翌年はさらに安定した飼育になり、子孫も強くなっていきます。自然界でも、冬は命をふるいにかける季節。飼育下でもそれに近いことが起きるのは、ある意味当然です。

冬の淘汰はつらい出来事です。けれど同時に、生き残った親魚は“未来の宝”でもあります。春に向けて無理に動かさず、ゆっくり水を安定させ、残った個体を大切に守っていきましょう。冬を越した親が、来年あなたの水槽(容器)をもっと強くしてくれるはずです。


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