
合言葉は「温度差を作らない」「水を汚さない」
冬眠(越冬)明けにいちばん大切なのは、メダカに急な変化を与えないことです。寒い間は代謝が落ちて体力も温存モード。ここで一気に環境を変えると、体調を崩したり病気にかかりやすくなります。越冬明けは、温度差を作らない・水質を急に変えないの2点を意識すると失敗が減ります。
屋外越冬:場所替えは「段階的」に
屋外で越冬させた場合、急に室内へ移したり、強い直射日光の当たる場所へ置くのはNGです。水温が急上昇してメダカの負担になります。おすすめは、
- まずは半日だけ日が当たる場所に移す
- 数日かけて日当たりの時間を少しずつ増やす
という“慣らし運転”。春先は昼だけ暖かく夜に冷える日も多いので、環境を変えるほど温度差が大きくなりがちです。
寒の戻り対策:「保温」より「急変を防ぐ」
寒の戻りが来そうな日は、ヒーターのように強く温めるよりも、温度のブレを小さくする工夫が有効です。たとえば、
- 容器の側面に発泡スチロール板を当てる
- すだれなどで冷たい風を避ける
- 夜だけフタをする(完全密閉ではなく軽く)
といった方法で、水温の急落をゆるやかにできます。「上げる」より「乱高下させない」がポイントです。
室内・ヒーター管理:上げる速度はゆっくり
室内水槽でヒーターを使う場合も、設定温度を一気に上げるのは避けましょう。目安は1〜2℃/日でゆっくり上昇。急加温は、体表トラブルや白点病の引き金になることがあります。照明も同じで、いきなり長時間点灯するとコケや水質悪化につながりやすいので、最初は6時間程度から始め、春夏に向けて少しずつ延ばすと安定します。
掃除は最小限:大掃除が一番危険
越冬明けにやりがちな失敗が「水槽(容器)をきれいにしよう!」と張り切ってしまうことです。底の汚れを全部さらったり、大量換水をすると、良いバクテリアまで減って水が不安定になり、アンモニアが出やすくなります。やるなら、
- 枯れ葉や大きなゴミをそっと取る
- 足し水はカルキ抜き水を同水温で少量ずつ
程度に留めます。水が白く濁る、ツンとした臭いがするなど異変があっても、換水を増やす前にまず餌を止めて様子を見る方が安全な場合が多いです(食べ残しが減ると水が落ち着きやすい)。
給餌の始め方:最初の1週間は「控えめ」が正解
餌は水温が12〜15℃で安定してから開始します。最初の1週間は、1日おきにごく少量が目安。食べ残しはすぐ回収し、底に溜めないようにします。元気に群れで泳ぎ、便が出ているのが確認できたら、毎日に増やしていきましょう。餌を増やすのは「食べている」だけでなく「消化できている」ことが見えてからが安全です。
体調不良のサイン:無理に起こさず隔離して観察
越冬明けは体力差が出やすく、弱い個体が先に崩れることがあります。
- ヒレが閉じている
- 体表に白いモヤがある
- 底でじっとして動かない
などが見られたら、無理に活性化させず、可能なら別容器に隔離して落ち着いた環境で観察します。早めに気づけば立て直せることも多いです。
まとめ:春先は「少食・少換水・ゆっくり慣らす」
越冬明けは、メダカの体も水もまだ不安定。成功のコツは、少食・少換水・ゆっくり慣らすの3つです。温度差と水の汚れを抑えながら段階的に起こしていけば、初心者でも安全に春のスタートを切れます。
