時間がない!冬までにメダカを大きく!


暑い夏がそろそろ終わりかけています。ぬくもりめだかのある福井県も、まだ昼は暑いものの、夜になると涼しさを感じるようになっています。こういう時期になると、「ああ、冬が近づいてくるな」と実感します。

メダカちゃんたちの様子といえば、水槽の中を元気に及び回っています。夏の終わりに再び産み始めた卵たちがちょうど孵化してきています。この子達が1匹でも多く冬を越せるように、少しでも大きくしてあげれたらなと思う次第です。

ということで、屋外飼育で、メダカちゃんたちの成長を促進する方法を調べてみました!

大きな容器で少数飼育

まず、以下のようなことに気をつけると良いそうです。

水温を”一定に”:ヒーターで26〜28℃をキープ(急変なし)。28℃前後は胚・稚魚の発育が速い。PMCmedaka-book.org

密度を下げる:育成容器を分け、小さな群に(サイズ分けも◎)。密度が低いほど平均体長が大きくなる/群が多いと成長が落ちるのは実験でも確認されています。埼玉県公式サイトJ-STAGEPubMed

水を清潔に保つ:毎日残餌・フンをサイフォンで抜く。部分換水は2–3日に1回(可能なら実験室流に“毎日1/2換水”はさらに安定)。Wiley Online Library

pHは中性付近:おおむね6.5–7.0を目安に(極端な酸性・アルカリ性は避ける)。medaka-book.org

これらをすべて同時に満たすが「大きな容器でゆったり育てる」ことです。大きな容器はたくさん水を入れますので、水温変化がしづらく、密度も下がります。汚れるスピードも遅く、pHの急変なども起こりにくいです。

体長の目安は系統や管理で差がありますが、温度キープ薄飼い+多回少量給餌を守れば、秋生まれでも冬前に十分な若魚サイズへ到達しやすくなります。根拠は、メダカの標準飼育条件・長日刺激・密度依存成長の各研究です。(NBRPNaturePMC

大きな容器に大きくしたいメダカだけを少量お引越しして、ぐんぐん育てましょう!参考になれば幸いです!