メダカと大雨


天気予報は今晩は少し雨が降るかな、程度でした。
油断していました!!

なにか外が慌ただしいなと思ったら、文字通りバケツをひっくり返したかのような大雨!福井のこの場所は、雷も鳴り響く始末。

ぬくもりめだかは、メダカを屋外飼育しています。屋外飼育しているメダカにとって雨は天敵です。大雨が降って水槽やビオトープに雨水が大量に入ると、メダカにとっていくつかのリスクがあるからです。


雨が混ざると良くない理由

  1. 水質の急変
    • 雨水は酸性に傾いていることが多く、急に混ざるとpHが下がります。
    • メダカはpH変化に弱いため、ショックを受けて体調を崩すことがあります。
  2. 水温の急低下
    • 夏場の夕立などは特に冷たい雨が多く、一気に水温が下がります。
    • 水温変化が大きいと免疫力が落ち、病気にかかりやすくなります。
  3. 水質の希釈・濁り
    • 雨水が土や落ち葉を流し込むと、水が濁りアンモニアや有機物が増える原因になります。
    • バクテリアのバランスが崩れて、水質悪化につながることもあります。
  4. 塩分・ミネラルの不足
    • 雨水は基本的にミネラルがほとんどない「純水」に近い性質です。
    • 長時間降り続くと、飼育水が薄まり、メダカの体調維持に必要なミネラル分が不足することがあります。(参考:日本水産学会誌, Journal of the Japanese Society of Fisheries Science, 2000年代以降の硬度と魚類浸透圧調整に関する報告)

などなど。

雨がメダカにとって基本的に良くないということで、基本的にフタが間に合わず、雨が大量に入ってしまった水槽は、数日以内に全換水するように心がけています。

ただ、雨にふられ、水槽にたくさん雨が入ったからといって、すぐにメダカが落ちるケースは、経験上ほとんどありません。その水槽はじわじわと落ちていくイメージです。

雨が落ち着いた後で、以下のチェックリストを確認してみて下さい。どれか1つでもよくない点が見られたら、全換水(あるいは部分換水)をおすすめします!


大雨対策チェックリスト(メダカ屋外飼育)

項目チェック内容ポイント
水温変化雨後に水温をチェック急に下がった場合は直射日光で自然に戻す(急加温はNG)
pHチェック雨後にpH試験紙で確認酸性に傾いていれば部分換水で調整
水質のにごり葉や土が入っていないか確認ゴミをすぐに取り除き、必要なら換水
ミネラル補給雨で薄まった場合は補給少量のカルキ抜き水道水やメダカ用ミネラル剤を足す
メダカの様子動きが鈍い・浮いている個体がいないか確認異常があれば隔離や塩水浴でケア

ああ、明日からしばらく全換水しなきゃだ・・・。とほほ。