「ヒカリ体型」ってなぜ「ヒカリ」と呼ぶ?


皆さん、メダカの「ヒカリ体型」って聞いたことありますよね?

ヒカリ体型・・・尾びれが菱形、背びれが尻びれと同じ形になり、背骨をはさんで上下がほぼ対称に見える体型のこと(メダカWEB図鑑)

恥ずかしながらぬくもりめだかは、メダカを飼い始めて1年間くらいはヒカリ体型のことを「光っている体型のこと」と勘違いしていました。幹之メダカや体外光ラメなどはキラキラ光っていますよね?なので、こういうキラキラしているのが「ヒカリ体型」なんだ、と。

上記に示した体型の定義を知った時、衝撃を受けた記憶があります。現在、ぬくもりめだかにはヒカリ体型のメダカはたくさんいます。

しかし、ちょっと待てよ、と。

しかし、皆さんちょっと待ってください!!納得できますか?ぬくもりめだかは、納得できませんでした!!!!だって、ヒカリ体型と言いながら、全然光っていない品種(たとえば「乙姫」など)もいるわけで・・・。

「ヒカリ体型」は“どれだけ光って見えるか”の名前ではなく、体の“形(体型)”に付いた名前で、光っているかは無関係。だったら、たとえば「ひし形尾びれ、上下対象体型」みたいなほうがしっくり来ませんか?

なんで、ヒカリ体型なんだ!!幹之メダカやラメに「ヒカリ」の言葉、ゆずってあげてくださいよ!と思うわけです。(まあ、体外光やラメなどは体型の話ではなく、光り方の表現の話なのですが)

納得がいきません!!!というわけで調べてみました!

ヒカリ体型の由来

調べてみると、ヒカリ体型の名前の由来は、最初の“発見の仕方”が名前に直結したことが原因のようです。
 本来は腹側にある虹色素胞が背側へ“移住”して、上見で背中が銀色っぽく光る個体が見つかったことから「ヒカリ(光)」と呼び始めた——ここが語源です。原因としてzic1/zic4 という遺伝子群がこの変異に関係していると言われています。

後に光が弱い/出ないヒカリ体型もいると分かりましたが、名称はそのまま使われているというわけです。(アクアライフブログ, メダカWEB図鑑)

あとから登場した体外光(幹之の青白い帯)やラメは、“どれだけ光って見えるか”を表す色柄の表現で、体型とは別枠。なので「幹之ヒカリ体型」みたいに組み合わせで表します。結果、体型名の「ヒカリ」は“形”のラベルとして残ったわけです。(メダカWEB図鑑, メダカ屋えんのブログ(旧:山のさかな飼い) |)

なるほどそういう歴史があったのか、と納得して今日も眠れそうです。

ちょっとだけ豆知識=学術的にはまさに「ダブル尻ビレ体型」!

先ほど、「じゃあ、ひし形尾びれ、上下対象体型でいいのでは?」と疑問を投げかけたばかりですが、なんと、実際に学術的な呼び方はDouble anal fin(Da)体型なのです!

つまり日本語に訳すと「二重の尻ビレ体型」となります。背びれが尻びれ様になり、上下対称の菱尾になることからこのような体型の呼び方をされているようです!

ということで、ヒカリ体型の名前の由来や意味について少しでも理解が深まれば幸いです。